小野リサ(1962年7月29日 ~ )
ブラジル生まれの日本人ボサノヴァ歌手。本名は小野里沙。MSエンタテインメント所属。
ブラジル音楽が好きな父がライブハウスを経営しようと1958年に渡伯。サンパウロで「クラブ一番」という店を営んでいた両親の下、ブラジルで生まれた。日系ブラジル人の幼稚園に通い、日本とブラジルの音楽両方に囲まれて育った。その後10歳の時に日本に帰って来た。
日本に帰って来てから、父が四谷に「サッシペレレ」というブラジル料理とライブ演奏の店を開いた。中村八大など有名な音楽家や、ブラジル領事館や大使館の人々も訪れるなど、ブラジル文化の発信地となっていた。15歳からギターを弾きながら歌い始め、1987年ごろに曲を作り始めた。
1988年、大貫妙子のプリッシマに参加後、1989年にアルバム『カトピリ』でデビュー。
1991年、アルバム『ナナン』で日本ゴールドディスク大賞のジャズ部門を受賞。翌年、アルバム『ミニーナ』も同大賞を受賞。1995年、ジョアン・ドナートと共に制作されたアルバム『サウダージ』をリリース。同年6月、ジョアン・ドナートと共に全国ツアーを行った。
1998年、アントニオ・カルロス・ジョビンの息子・パウロ・ジョビンと孫・ダニエル・ジョビンと作ったボサノヴァ誕生40周年を記念したアルバム『Bossa Carioca』をリリース。1999年、オスカー・カストロ・ネヴィスを迎えて、アルバム『DREAM』をリリースした。
2006年にはフジロック・フェスティバル、2007年にはMIDEM(国際音楽産業見本市)にも出演した。
2013年、ブラジル音楽への献身と日本でのボサノヴァ普及の功績に対し、ブラジル政府からリオブランコ国家勲章の叙勲を受けた。